近年、SNSで「#ホラーフィギュア」「#呪物コレクション」といったハッシュタグが急増している。
投稿されているのは、ホラー映画やゲームに登場する“呪われたアイテム”や“不気味なキャラクター”を再現したフィギュア。
本来なら近寄りたくないはずの存在を、あえて部屋に飾る──そんな逆転の楽しみ方がブームとなっているのだ。

SNSで人気の投稿例

Instagramでは「呪われた人形」をモチーフにしたフィギュアが人気で、ユーザーが自宅の棚やガラスケースに飾った写真が多数アップされている。
X（旧Twitter）では「#呪物ガチャ」で偶然引き当てたアイテムを投稿する“戦利品報告”が話題を呼んでいる。
いいねやリツイートが数千単位で伸びることも珍しくなく、まるで“現代の怪談話”のように拡散している。

なぜ怖いものを飾りたくなるのか？

専門家によれば、このブームの背景には「恐怖と所有欲の二面性」があるという。
怖い存在を自分の空間に“閉じ込める”ことで、逆に安心感を得られる。
また、希少性の高い限定品はコレクター心理を刺激し、「怖いのに手に入れたい」という矛盾した欲求がSNS上で共感を呼ぶ。

現実との境界が曖昧に

興味深いのは、「飾ってから部屋で奇妙な音がするようになった」といった怪談めいた投稿が少なくないこと。
投稿者が本気か冗談かは不明だが、コメント欄では「やめとけ！」「それ絶対ヤバいやつ」といったツッコミが飛び交い、
まるでSNS全体が怪談の“語り場”のようになっている。

まとめ

ホラーフィギュアブームは、単なるグッズ収集にとどまらず「SNS時代の怪談文化」としても機能している。
画像や動画が拡散されるたびに、新たな“呪物伝説”が生まれているのだ。
フィギュアを眺めているだけでゾクゾクする人も、コレクター魂に火がつく人も──このブームはしばらく続きそうだ。

引用: SNS投稿トレンド観測（X・Instagram・TikTok）