
【映画レビュー】『呪怨2〈4K:Vシネマ版〉』――怨念は続き、家族を飲み込む“第二章”
作品概要
清水崇監督による伝説的Vシネマホラーの続編『呪怨2』。1999年にオリジナルVシネマ作品として登場し、
前作と同様に口コミでレンタルビデオ市場を席巻。今回は25周年を記念して、最新技術による4Kリマスターと5.1chサラウンドでスクリーンに蘇りました。
物語の流れ
“呪われた家”に引っ越してきた村上家の恐怖が描かれる本作では、前作から続く怨念の拡散がさらに広がりを見せます。
日常的な生活の場がじわじわと侵食され、無垢なはずの家庭が一転して恐怖の震源となる構成は、前作以上の閉塞感と絶望感を観客に与えます。
演出の特徴
- 音の立体化:俊雄の足音や伽椰子の呻きが5.1ch化により空間全体から迫ってくる。
- 光と影の強調:4Kリマスターで暗闇のグラデーションが鮮明になり、“何も映っていない”はずの部分の不気味さが増幅。
- 断片的構成:複数の視点から物語が断片的に進み、観客に“見えない補完”を強いる心理的恐怖を生む。
リマスター効果の意味
VHS世代特有の粗い画質を高解像度化することで、逆に“恐怖の輪郭”がくっきりと浮かび上がる本作。
かすれたノイズの奥に潜む影や表情が鮮明に映し出されることで、観客の「知りたくなかった真実」まで可視化される体験となっています。
シリーズ的意義
『呪怨』と『呪怨2』のVシネマ版は、後の劇場版・リメイク版の源流であり、Jホラーを世界に広めた重要作です。
今回のリマスター上映は、Jホラー史を改めて体感する機会であり、ホラー映画史を語る上での“必修科目”とも言えます。

「呪怨って、家じゃなくて“人の感情”に住み着いてるんだと思う…4Kになったら、その黒さまで見えちゃう気がする」
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「家族の団らんの場が、そのまま呪いの巣になるって…一番安心できる場所が壊れるのが恐怖だよね…」