
【体験レビュー】『ホラープラネタリウム ふり返りの旋律』――星空と廃墟が交錯する禁忌の旋律
作品概要:プラネタリウムに“恐怖”が訪れる
2025年7月18日から全国のコニカミノルタプラネタリウム5館で上映が始まった『ホラープラネタリウム ふり返りの旋律』は、これまでにない全く新しい形のエンターテインメントです。
プラネタリウムといえば星空や癒しの空間を想像する方も多いでしょう。しかし本作はその常識を覆し、星々が広がるドームシアターを舞台に、観客を“恐怖の渦”へと誘います。
監修は数々のお化け屋敷を手がけてきたプロデューサー・五味弘文氏。静寂と闇が支配する星空の下、廃墟、旋律、怨念が織りなす新感覚のホラー体験が完成しました。
上映館と基本情報
- プラネタリアTOKYO(有楽町マリオン9F)
- プラネタリウム満天 in サンシャインシティ(池袋)
- プラネタリウム天空 in 東京スカイツリータウン(押上)
- プラネタリアYOKOHAMA(横浜)
- プラネタリウム満天NAGOYA(名古屋)
上映時間は約40分。チケットは各館の公式サイトから予約可能です。施設によって座席タイプや音響設備が異なるため、どの会場を選ぶかで体験のニュアンスが変化するのも面白いポイントです。
ストーリー紹介(ネタバレなし)
主人公は新人警官・須藤ひまり。ある夜、上司と共に廃墟ビルを巡回する任務に就きます。懐中電灯だけを頼りに歩く薄暗い廃墟で、どこからともなくピアノの旋律が響き、視界の端に人影が揺らめきます。
誰もいないはずの場所で鳴り響く旋律と足音。やがて星座“こと座”にまつわる神話「オルフェウスとエウリュディケ」の悲劇が重なり、観客に「決して振り返ってはならない」という禁忌が突きつけられます。
物語は観客の心理を巧みに揺さぶりながら、クライマックスへと進んでいきます。
プラネタリウムならではの演出
本作の最大の特徴は、全天周ドーム映像と立体音響が生み出す“没入感”です。360度を覆う映像は観客に逃げ場のない感覚を与え、暗闇の奥から迫る影や旋律がまるで自分の背後に存在するかのような錯覚をもたらします。
有楽町・押上の館では43台のスピーカーを備えた「SOUND DOME®」を導入。音が上から下へ、背後から前へと自在に動くことで、目を閉じても恐怖が迫ってくる感覚に襲われます。
横浜・名古屋の館では高輝度LEDドーム「DYNAVISION-LED」が採用され、漆黒の闇と閃光のコントラストが鮮やかに再現されます。
テーマ性――“振り返る”という禁忌
“振り返るな”という言葉は、この作品の核です。オルフェウス神話においても、振り返った瞬間に愛する人を失うという悲劇が描かれています。
廃墟で響く旋律に誘われ、思わず振り返りたくなる心理。観客はその葛藤を自らの心で追体験します。
ホラーでありながら哲学的な問いかけを孕んだテーマ性が、このプラネタリウム作品を一段と特別なものにしています。
制作陣と演出の巧みさ
五味弘文氏が監修する本作は、従来のお化け屋敷のノウハウをプラネタリウムへと応用しています。暗闇と沈黙を利用し、観客の想像力を刺激して恐怖を膨らませる手法は健在。
プロジェクション技術と照明のタイミングが緻密に組み合わされ、観客の意識を操作する演出は、ホラー体験の“設計美”と呼ぶにふさわしい完成度です。
鑑賞の注意点
上映時間は40分と短いものの、恐怖演出は非常に濃密です。暗闇や閉所が苦手な人、心臓に不安のある人には刺激が強い場面もあるため、体調と相談のうえでの鑑賞がおすすめです。
また、音響や光の演出が激しいため、小さな子どもには向かない場合があります。公式サイトでも推奨年齢について案内されていますので、事前に確認すると安心です。
限定コラボメニュー
作品上映と同時に、プラネタリア館内のカフェでは限定フード&ドリンクが提供されています。
「旋律のチーズケーキ」「ふり返りのコーヒーゼリー」など、味覚でも作品の世界観を楽しめるようデザインされています。
観賞前後に立ち寄ることで、恐怖体験を“美味しく振り返る”楽しみが加わります。
観客レビューと評判
既に上映を体験した観客からは「癒しの星空が恐怖の舞台に変わる衝撃」「音の定位がリアルすぎて後ろを見たくなった」「ジャンプスケアより心理的恐怖が効いた」といった声が寄せられています。
特に「振り返りたいけど振り返ってはいけない」というジレンマを観客に直接与える演出は高く評価されており、ホラー好きのみならず、映像体験に興味のある人々からも注目を集めています。
まとめ
『ホラープラネタリウム ふり返りの旋律』は、単なるホラー作品に留まらず、人間心理の奥底に潜む“振り返りたい衝動”を突きつける特別な体験です。
星の物語と廃墟の恐怖が交錯する40分間は、観客の記憶に深く刻まれることでしょう。
プラネタリウムという非日常の空間でしか味わえない臨場型ホラー。あなたもぜひ、この旋律に耳を澄ませてください。
「星空の静けさと恐怖の旋律…そのギャップがたまらなかったわ。“振り返るな”って言われると、余計に振り返りたくなるのよね…」
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「プラネタリウムでこんなに怖い体験ができるなんて思わなかったよ…。あの“振り返りたい衝動”が一番怖かった…」