
【ゲームレビュー】『Angels of Death(殺戮の天使)』――呪われたビルからの脱出劇が描く狂気と絆
作品概要
『Angels of Death(殺戮の天使)』は、星屑KRNKRN(真田まこと)によって制作され、KADOKAWAを通じてSteamで配信されているサイコホラーアドベンチャーです。
元はフリーゲームとして公開されていた作品が商業化され、アニメ化や小説化もされるほどの人気を博しました。
本作はホラー要素とサイコスリラーが融合した物語であり、閉鎖空間で繰り広げられる「脱出」と「狂気の人間ドラマ」が大きな魅力です。
ストーリー(ネタバレなし)
物語は地下の病院のような施設で目を覚ました少女・レイチェルから始まります。記憶を失い、自分がなぜそこにいるのかもわからない彼女。
施設には複数のフロアがあり、それぞれを支配する「殺人鬼」が待ち受けています。プレイヤーはフロアごとの支配者を攻略し、上階を目指して進んでいくのです。
特にレイチェルと「ザック」と呼ばれる殺人鬼との奇妙な関係性は、物語の核を成します。二人は「お互いの願い」を条件に協力関係を結び、絶望的な状況を突破しようとするのです。
ゲームプレイとシステム
本作はトップビュー型の探索アドベンチャーで進行します。プレイヤーは施設内を歩き回り、仕掛けを解き、アイテムを集めて脱出を試みます。
フロアごとに異なる殺人鬼が配置され、それぞれが心理的・肉体的にプレイヤーを追い詰めてきます。
ホラー演出とスリラー的展開の緩急が絶妙で、プレイヤーは常に「次のフロアでは何が待つのか」という期待と不安を抱きながら進むことになります。
また、レイチェルとザックのやり取りはテキストアドベンチャーとしても秀逸で、狂気とユーモアが混じる会話が物語に深みを与えています。
恐怖と魅力の仕掛け
『殺戮の天使』が多くのファンを魅了する理由は、ホラーとしての恐怖だけでなく、人間ドラマの濃密さにあります。
各フロアの殺人鬼は単なる敵ではなく、それぞれに歪んだ信念や過去を背負っており、彼らとの対峙は単なる恐怖体験にとどまりません。
- 閉鎖空間の緊張感:出口が限られたビルという舞台が、逃げ場のない恐怖を生む。
- キャラクター性:レイチェルとザックの奇妙な関係性が、絶望の中で唯一の希望を示す。
- 心理的恐怖:殺人鬼たちの異常性は、単なる怪異ではなく人間の狂気に根ざしている。
プレイ後に残る余韻
プレイを終えた後に残るのは、「恐怖」だけでなく「切なさ」と「共感」です。
レイチェルとザックの奇妙な絆は、極限状況だからこそ成立するものであり、プレイヤーは二人の関係に強い感情移入を覚えます。
また、フロアを支配する殺人鬼たちもまた単なる悪ではなく、プレイヤーに“人間の業”を突きつける存在として描かれています。
そのため本作は、ホラーでありながら哲学的な問いかけを含んだ作品として高く評価されています。

「殺人鬼と少女が共闘するなんて、普通じゃ考えられない設定。でもそれが心に刺さるのよね…。狂気と絆の同居が怖くて美しいわ」
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「ホラーなのにキャラ同士の関係性がこんなに熱いなんて…。最後まで二人を見届けたくなる物語だったよ」